自治体の取り組み・民間サービス

知っておきたいクリエイター支援〜グローバルフィールド編〜【2020年】

知っておきたいクリエイター支援〜グローバルフィールド編〜【2020年】

国や自治体による積極的なクリエイター支援の陰で、民間による支援の輪が着実に広がりをみせています。

今回は番外編として、知っておきたい民間のサービス・支援の中でも、グローバル展開に関する支援をご紹介します。

今回はWebサービスを主とした、グローバルなフィールドで活躍したいクリエイターへの、民間の支援制度をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

※情報は2019年12月6日時点のものです。

Gridge(グリッジ)

グリッジ株式会社が運営している、クリエイティブ配信プラットフォームです。

「Gridge」は、クリエイターやアーティスト、漫画家に俳優など、自分らしい生き方をする「クリエイター」が、自身のクリエイティブを価値に変え新しい収入源と活躍のフィールドを獲得できるサービスです。

サブスクリプションにより、月額やクリエイション毎に収入を確保することができます。

クリエイティブを簡単に配信することができ、新たなリーチを獲得できます。

さらに多業種とのコラボレーションを行い、活動の場を広げることも可能です。

ギャラリー風に自分のクリエイティブをアップロードが可能で、ポートフォリオとして活用することができます。

クリエイター支援は100円からで、支援を行うとSNSのような形でクリエイターとファンが繋がれます。

また、メンバーシッププランがあり、月額会員サービスを立ちあげることも可能です。

月額プランは100円~1,000,000円(税込) の範囲で、100円単位で自由に設定が可能です。

複数の月額プランを設定することもできます。

利用料金/手数料

利用料は無料で、クリエイターが売上金額を受け取る際に手数料が発生する仕組みです。

手数料はサービス料が15%で、決済手数料が別途4%、銀行口座への振り込みの際に振込手数料260円が掛かります。

売上金の振り込みは、毎月30日までに申請した場合、翌30日に登録口座に振り込まれます。

最低売り上げ申請可能額は、1,000円~で、180日以内に申請されなかった場合には売り上げが無効になってしまうので注意が必要です。

Gridge

Adobe Creative Residency

デザインソフトで知られるAdobe社が提供しているクリエイター支援サービスです。

個人のクリエイターを1年に渡りサポート。

参加クリエイターは、クリエイティブツールをはじめとした制作環境が支給されるだけではなく、活躍中のクリエイターからのフィードバック受けることが可能です。

過去に参加したクリエイターは、イラストレーターやデザイナーだけではなく、フォトグラファーにレタリングアーティストなど多岐に渡ります。

さらに、生活費用や福利厚生の提供、国内外のイベントへの参加を提供することで、クリエイター個人が制作プロジェクトに注力することができるようにバックアップ。

生活費用や福利厚生には、健康保険への加入に、個人の持つスキルや経験そして居住地域に応じたフルタイムの給与、旅費とプロジェクト活動費などが含まれます。

金銭的な負担に捉われることなく、クリエイティブな作品作りに集中できるのは嬉しいポイントといえます。

海外のクリエイターだけではなく、日本名の方も参加しているので、グローバルな活動をしているクリエイターをお探しの方はぜひ注目してみてください。

Adobe Creative Residency

Epic Games クリエイターサポートプログラム

フォートナイトに代表されるEpic Gamesストアのゲームプレイを通して、クリエイターが収益を得ることができるサービスです。

フォートナイト内で承認されたクリエイターは、ゲーム内でクリエイターの応援を表明したサポーターが10,000 V-Bucks使う毎に、5$(もしくは現地通貨に換算した相当金額)を受け取ることができます。

またEpic Gamesストアのゲームではプログラムへの申し込みを行っており、認定されると、クリエイター自身のコンテンツチャンネルで紹介リンクのシェアなどができるようになります。

クリエイターのリンクがクリックされるか、Epic Gamesストアでの精算時にクリエイターのタグが入力されると、クリエイターに収益が発生します。

収益の配分比率の最低レートは5%で、ゲームごとに異なります。

参加資格

クリエイターになるためには、下記の参加資格を満たす必要があります。

・SNSでフォロワーが1,000人以上

・アフィリエイト同意書に同意したうえで、クリエイター行動規範を遵守する

・Epicがサポートしている形式で支払いを受け取れること

Epicによるクリエイターの定義は、現役の動画制作者や配信者だけではなく、ストーリーテラーやアーティストやミュージシャン、コスプレイヤーにコミュニティビルダーなどが含まれます。

Youtuberが注目を集める中で、ゲーム配信を行っているクリエイターが増加していますが、ゲーム会社が積極的にバックアップを行っている例はまだまだ少ないといえます。

また、Epicのプログラムは全世界を対象としており、グローバルな活動を目指すクリエイターにピッタリです。

動画制作や情報拡散に強く、グローバルなフィールドで活躍しているクリエイターをお探しの方は、ぜひ注目してみてください。

Epic Games クリエイターサポートプログラム

LINE Creators Market

世界的に人気を集めているコミュニケーションツールLINE。

「LINE Creators Market」では、世界に向けてクリエイターが自分の作品を販売することができます。

LINEスタンプショップ/着せかえショップは全世界が対象、LINE STOREは中国本土とシンガポールを除く世界各国が対象です。

LINEアカウントを所持していれば、職業や年齢、そしてプロ・アマや、個人・企業を問わずに誰でも参加可能です。

販売対象は、LINEスタンプだけではなく、絵文字、着せかえで、掲載にはLINEによる審査があります。

世界各国で利用されているLINEでクリエイターとして活動することで、クリエイターは認知度を高めることができます。

また、世界各国のクリエイターを知るきっかけになるサービスでもあります。

「キャラクター制作を外注したい」「独自の世界観を持つクリエイターを探したい」とお考えの方は、LINEクリエイターに注目してみてはいかがでしょうか。

「素敵なクリエイターが、実はご近所だった」ということがあるかもしれません。

LINE Creators Market

知っておきたいクリエイター支援〜グローバルフィールド編〜【2020年】 まとめ

グローバルなフィールドで活躍したいクリエイターへの、民間の支援制度をご紹介しました。

企業の規模を問わず、さまざまな企業がクリエイター支援を積極的に行っています。

支援の内容も、クリエイティブに対する対価を受けられるものから、一定の期間の生活費や制作費用をサポートしてくれるものまでさまざまです。

今回はWebサービスを中心にご紹介しましたが、Webサービス以外にもたくさんの支援制度がみつかります。

国や自治体だけではなく、こうした企業の取り組みに注目することで、素敵なクリエイターやフレッシュな作品に触れることができるかもしれません。

みなさんもぜひ、ご紹介した取り組みに注目してみてくださいね!