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インターネットで入手した素材画像を使用する時に注意したいポイント

インターネットで入手した素材画像を使用する時に注意したいポイント

インターネットが普及したことによって、ホームページにブログを掲載し、自社の商品やサービスの告知・宣伝を行う企業が多くなりました。

そこで重要な役割を果たすのがアイキャッチです。

アイキャッチとはユーザーの目を引くために使用される画像やイラストなどのことをいいます。

WEBサイトやブログの場合は、冒頭に掲載する画像のことを指すのが一般的です。

大勢の人から注目してもらうため、素材画像をWebからダウンロードして使用している方も多いと思いますが、それは本当に使用してもよいものだったのでしょうか。

Webからダウンロードした素材画像には、さまざまなルールがあります。

今回は、Webからダウンロードした素材画像を使用する時に注意したいポイントをご紹介します。

素材画像をダウンロードする前に確認すべき2つのポイント

① 著作権を確認しよう

Web上に掲載されている素材画像は、作られた時から著作権が発生しています。

そのため、素材画像を使用する時には、素材画像を作った著作者へ許可が必要になります。

著作者へ連絡して許可を得るのは難しいと思いますので、著作権がすでに消滅している「パブリックドメイン」や、著作者が著作権を放棄した「クリエイティブ・コモンズ・ゼロ」の素材画像を使用することをおすすめします。

② 利用規約には必ず目を通そう

素材画像を探す場合に、専用のサイトで探す方が多いと思います。

こうしたサイトには必ず利用規約があり、その内容を承諾することにより、素材画像の使用が許されています。

海外のサイトにおいても同様です。

サイト内には必ず、「Please read the サイト名 license before using.」と掲載されています。

この利用規約の内容は、サイトによって異なりますので、必ず確認しましょう。

素材画像を使用する時に絶対に注意してほしい6つのポイント

利用規約に掲載されている内容を含みますが、使用する時に絶対に注意ほしいポイントを挙げたいと思います。

① 他人のブログやWebサイトの素材画像は勝手に使っていないか

当然ですが、他人のブログやWebサイトの画像を無断で使用することはできません。

どうしても使いたい場合には、許可を取る必要があります。

② 自分で撮った写真でも被写体の許可が必要

自分で撮った写真をWebサイトで公開する場合には、被写体にも注意しなくてはなりません。

もし人物が写ってしまっていたら、その人物に許可を取らなければ、肖像権の関係で使用することはできないのです。

知り合いでもなく連絡の取りようがない場合には、写真を加工するなどの処置を行う必要があります。

また、人物以外にも個人を特定できてしまうもの(車のナンバープレートなど)においても同様の処理を行いましょう。

③ サンプルデータやカンプデータを使っていないか

有償で素材画像を提供しているサイトは、内容やサイズ確認のためにサンプルデータやカンプデータを提供していることがあります。

これらは素材画像の見本であり、不特定多数の人へ公開するWebサイトに使用することはできません。

また、素材画像上にある「サンプルデータ」などと書かれているロゴを消して使用することもできません。

この素材画像を使用する場合には、購入することが必要になります。

④ 個人利用か商用利用か

個人利用とは、自分だけで楽しむことを目的に写真を利用することです。

一方商用利用とは、営利を目的とする場合や、不特定多数の人へ公開するために写真を利用することをいいます。

例えば、自分のパソコンのデスクトップ画像にしたり、スマートフォンの待ち受け画面にするのであれば、個人利用になります。

しかし、個人のブログのアイキャッチとして素材画像を使う場合には、不特定多数の人へ公開するようになるため、商用利用となります。

写真を使用する時には、個人利用か商用利用かを確認しましょう。

なお海外サイトの場合、個人利用は「noncommercial use」、商用利用は「commercial use」と表記されています。

⑤ 改変できるかどうか

改変とは、元の素材画像に吹き出しやセリフを入れたり、サイズやトリミングを行うなど、画像を加工することをいいます。

利用規約の中には、素材画像と同じ倍率で縮小や拡大はできるが、トリミングはできないといった規約もあるため、素材画像を改変する場合には確認が必要です。

⑥ モデルリリース取得済かどうか

素材画像の専用サイトにあるものの中に、被写体として人物が写っている場合もまた、注意が必要です。

「モデルリリース取得済」などと記載されている場合には使用できますが、記載されていない場合には、利用規約で細かく使用方法が記載されている可能性があるため注意しましょう。

⑦ Webサイトのコンセプトが素材画像とマッチしているか

利用する素材画像のイメージと、Webサイトのコンセプトが異なる場合には、使用ができない場合があります。

例えば、Webサイトの目的が、アダルトや公序良俗に反するもの、またギャンブル、政治、宗教、病気の場合、素材画像の使用を禁じられている場合もあります。

また婚活パーティ系や、美容整形の場合も注意が必要といえるでしょう。

⑧ クレジットは入れるのか

利用規約にクレジットや、サイト名を入れるよう指示がある場合は、その指示に従いましょう。

Webからダウンロードした素材画像を使用する時に注意したいポイント まとめ

素材画像を使用する場合には、著作権や肖像権はさることながら、利用規約に同意したうえで使用する必要があります。

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有料だからと言って、著作権や肖像権がないわけではありません。

過去には利用規約に違反して損害賠償となったケースもあるので、素材画像を使用する場合にはルールを守って、正しく使用しましょう。