東北や北陸地域でクリエイターを探したいと思っているものの、なかなか見つからずに困ってはいませんか。
また東北・北陸を拠点にクリエイティブな活動をしたいと思っていても、企業に出会う機会がなく二の足を踏んでいるクリエイターもいるかもしれません。
デザインのコト。ではこれまで全国各地の自治体が行っているクリエイティブ支援についてご紹介してまいりました。
ここでは特に東北・北陸地方での取り組みをピックアップしていきます。
※情報は各記事作成時点のものです。最新情報は各公式サイトよりご確認ください。
目次
東北・北陸地域のクリエイター団体やマッチングサービス
【福井県】福井ものづくりキャンパス
ものづくり産業のさらなる振興と人材育成の場として、福井県越前市に設置された施設です。
内部にはものづくり体験のためのスペースやカフェなどが置かれており、交流の場としての役割も備えています。
また「デザインセンターふくい」と呼ばれる、地元のクリエイターをソフトとハードの両面からサポートするための場も用意。
「ひとづくり」「ものづくり」「販路づくり」の3点からものづくり産業をサポートしています。
「ものづくり」サポート内容の一環として用意されているのが、デザイナー派遣です。
福井ものづくりキャンパスでは、県内で活躍するクリエイターの情報をデータベース化しており、企業のニーズに合ったクリエイターを派遣しています。
派遣できるクリエイターはデザイナーバンクで確認できるため、事前にどんな人材がいるのか、どんな分野でサポートしてもらえるのかなどをチェックできます。
【富山県】トヤマクリエイターズナビ
富山県内で活躍するクリエイターと、クリエイティブの力を必要としている企業とを引き合わせるために生まれたマッチングサービスです。
サイト内では大きく5つのカテゴリの中から、クリエイターをチェックすることができます。
カテゴリは映像・写真やライティング、システム開発やWEB制作などがあり、それぞれの業務PRなどが書かれています。
合わせてこれまでの実績や経験についても記載されているので、依頼の際の目安となるでしょう。
【福島県】ふくしまクリエイターズバンク
福島県内で事業を展開する企業とクリエイターとをつなぎ、より素晴らしい商品の誕生を促すためのマッチングサイトです。
企業からの応募に見合ったクリエイターを、事務局から紹介し、三者面談の後、両者が合意すればマッチングが完了します。
マッチングによって進められる商品開発などについては、事務局からのアドバイスも得られるとのこと。
完了後は事務局へ、事業費の半額を支払う必要がありますが、上限は10万円に設定されています。
公式サイトでは、登録クリエイターの写真やHPといった情報を確認することが可能です。
クリエイターの募集も随時行われていますので、一度利用された方も、新しいデザイナーとの出会いがあるかもしれません。
【宮城県】So-So-LAB.
東北の企業とクリエイターとのマッチング、そしてデザイン相談と若手クリエイター育成という3つ行う事業です。
企業の相談に応じてクリエイターとのマッチングを行います。
グラフィックデザイナーやカメラマン、編集者や建築家など、クリエイターの職種は多岐にわたります。
これまで数多くの実績があるため、東北でクリエイターを探している企業にとっては頼りになる存在と言えるでしょう。
【宮城県】SC3
クリエイティブ産業振興を目的に、仙台市が運営しているWEBサイトです。
サイト内では地元で活躍するクリエイターやクリエイティブ企業の紹介を行っている他、若手クリエイターの情報をデータベース化し、地域に発信しています。
サイト内では登録されているクリエイターの情報が確認できるだけでなく、インタビューなどもチェックできます。
それぞれの強みがよく分かる内容となっているので、クリエイターをお探しの方には嬉しいサイトと言えるでしょう。
東北・北陸地域のクリエイター向け移住支援まとめ
【福島県】地域おこし協力隊 農林振興・商工観光PR活動
福島県天栄村では、2020年4月から翌年3月末までの間、農業及び商工観光業に関するイベント参加やPR活動などを目的に活動してくれる方を地域おこし協力隊として募集しています。
定員は2名で、希望に応じて最長3年まで期間を延長することができます。
業務にはSNSを使った情報発信が含まれているため、こうした内容に強いクリエイターに嬉しい募集と言えます。
普通自動車免許の取得や住民票の異動が条件となりますが、住居や使用する車については村が準備してくれます。
また費用も負担してくれるので、地域おこし協力隊として働く間は住む場所と車の心配はありません。
賞与は月額16万円となっていますが、スキルに応じて優遇措置もあるとのこと。
募集は2020年3月13日までとなっています。
興味のある方はぜひ急ぎご応募ください。
※最新の情報については公式サイトでご確認ください。
【岩手県】しごとクリエイター
岩手町が募集している地域おこし協力隊です。
他の地域同様、住民票の異動や普通自動車免許の取得が条件となりますが、自治体が雇用するわけではありません。
しごとクリエイターは個人事業主として活動し、自治体とは委託契約を結ぶ形となります。
そのため具体的な仕事内容は示されておらず、1年にわたって地域のヒト・モノ・コトと関わることで、地域と自分のやりたいが上手くマッチングするような働き方を見つけることが目的となります。
こうしてしごとクリエイター自身が「自分らしい働き方ができる」と思った場合、自治体で独立や起業に向けたサポートを行うという、あまり見られない契約の形を採用しています。
もちろん1年間は委託料として17万円が基本費として支給されます。
その他、上限はありますが家賃や車のリースに対する補助もありますが、国民健康保険および国民年金への加入は自己負担となるため、その点を加味して応募する必要があります。
自治体から何かを依頼するのではなく、自分でやりたいことを見つけるという形を取っているところはそれほど見られません。
移住先だけでなく、自分のやりたいことも探したいという人は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
東北・北陸の自治体が行うクリエイターマッチング・移住支援・求人サービスまとめ【2019〜2020】 まとめ
クリエイターと企業とのマッチングはもちろん、自分のやりたいことを探せる地域おこし協力隊の募集など、他の地域とは違った取り組みも見られる東北・北陸地域。
クリエイターとして活躍したいと思っている人にとっては、比較的嬉しい制度が揃っている地域と言えるのではないでしょうか。
企業にとっても、さまざまなサービスを通してクリエイターに出会えることは、商品の付加価値向上のためのうれしい要因と言えます。
ぜひこうしたサービスを利用し、クリエイターも企業もWin-Winの関係を築きたいですね。