ロゴマーク作成を外注する場合、どんな基準でデザイナーを選べばいいのか、また依頼時にどのようなことに注意すればいいのかといったことが分からずに困ってしまうことがあります。
多くの人はメインの仕事を抱えながら、ロゴマーク作成を進めることが多いものです。
そのため、できればやり取りはスムーズに、かつ、できるだけ手を掛けずに進めたいもの。
また作成には少なからず費用がかかるため、できるだけ一度で素晴らしいロゴマークを作成したいですよね。
そこで今回は、デザイナーの選び方から依頼時の注意点、納品までの流れの中で、押さえておきたいポイントをそれぞれご紹介します。
ロゴマークを初めて外注する方や、過去に発注で苦い経験をしたことのある方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ロゴマーク作成を依頼するデザイナーの選び方
まず重要なのはどんなデザイナー、またはデザイン制作会社を選ぶかです。
クラウドソーシングサイトやオンラインマーケットなどの普及により、依頼できるデザイナーやデザイン制作会社の幅は大きく広がりました。
他方、経験の浅いデザイナーに依頼してしまったり、途中で連絡が取れなくなったりと、作成中のトラブルも増えている印象があります。
ここではさまざまな角度から、ロゴマークを安心して依頼できるデザイナーを選ぶポイントについてご紹介します。
自社にマッチしたデザイナーかどうかを見極めるポイント
デザイナーといっても、作風や得意なデザインなどは人によって異なります。
できれば自社の依頼内容を正しく理解し、雰囲気がマッチしたデザイナーに出会いたいですよね。
その場合にチェックすべきポイントは以下5つです。
1.過去のデザイン(ポートフォリオ)を確認する
2.見積もりの内容を確認する
3.電話番号を教えてもらえるかを確認する
4.主なやり取りの方法を確認する
5.詳細なスケジュールを確認する
1はデザイナーのテイストを掴むために必要なポイントです。
2は、見積もりの中にどんな項目が含まれているかを確認するという意味です。
ロゴはただ作成すれば終わりというものではありません。
その後の修正やAiデータの買い取り、ロゴガイドラインの準備など、必要に応じてさまざま工程を要します。
その際の費用が含まれているかどうかを確認しておかないと、予想外の追加費用がかかることがあります。
お金については、はっきりといくら掛かるということを伝えてくれるデザイナーのほうが信用できると言えます。
また3と4は信頼できる相手かどうか、また依頼側の主な連絡ツールに対応してくれるかなどを推し量るため、5は納品までの間の打ち合わせや確認工程などが設けられているかどうかを確認するために確認しておいたほうが良いでしょう。
仕事しやすいかどうかも大切なポイント
デザイン性に優れていることと、仕事しやすいかどうかは全く別物です。
どれだけ素晴らしいデザインを生み出すデザイナーであっても、やり取りがスムーズでないと依頼主はストレスが溜まってしまいますよね。
気持ちよく仕事をするためには、上記に加えて以下についても確認してみましょう。
・直接会った時の相手の印象
・依頼主が利用するときのことまで考えているか
最近ではインターネット上だけのやり取りで仕事が完結することも多くなりました。
しかしメールでのやり取りだけでは、なかなか相手が信用できる相手かどうか推し量るのは難しいものです。
相手の人となりや印象を掴むという点では、実際に会った時に得られる情報量は膨大ですので、直接会えるのであれば一度機会を設けてみてはいかがでしょうか。
また、ロゴマークは活用できてこそ意味のあるものです。
どれだけ見た目が優れていても、使える媒体が限られていたり、背景によって印象が違ったりするようでは意味がありません。
こうした使い勝手の部分まで考えてくれているかどうかというのも、デザイナー選びの重要なポイントです。
デザイナーへのメールの書き方
上記を確認するためには、デザイナーやデザイン制作会社へメールを送る必要があります。
しかし、的を得ないメールだと何度もやり取りをしなくてはならず、時間がかかってしまいます。
スムーズなやり取りのためにも、メールにはデザイナーが必要とする情報を盛り込んでおきましょう。
・会社・団体(個人)の活動内容
・デザインを作る目的
・デザインのターゲット
・参考デザイン・ラフなど
・デザインに入れる素材のデータ
・メインカラー
・納期
・予算
・納品形態
引用元:デザイン依頼時のメールの書き方
特に初めてロゴマークなどデザインの仕事を外注する場合、メールに何を書けばいいのか分からず困ってしまいますよね。
その際はぜひ上記を参考に、本文を作成してみてください。
打ち合わせから納品までの間の注意点
依頼するデザイナーが決まったら、実際に依頼して納品を待ちます。
しかし、ただ待っているだけではロゴマークは完成しません。
打ち合わせや必要データの提供、作成段階でのデザインの確認など、担当者が行うべきことは多数あります。
その際に陥りがちなのが、以下項目です。
・デザイナーにすべて任せてしまう
・十分な作成期間が設けられていない
・作成途中でデザインのテイストや方向性を180度変えてしまう
こうした依頼の方法や進め方は、デザイナーにストレスを掛けることはもちろん、素晴らしいロゴマークを創るために自ら遠回りしてしまうような行為です。
デザイナーはデザインのプロですが、貴社のプロではありません。
また、担当者の頭の中を覗けるエスパーでもないので、具体的なイメージやロゴマークでどんなことを伝えたいのかなどは、しっかりデザイナーに伝えましょう。
その上で、作成に十分な時間を設けることが大切です。
デザイン作成は、皆さんが思っている以上に時間がかかるものです。
「このくらいでいいだろう」と一方的に納期を投げずに、デザイナーに相談の上で決めるのがよいでしょう。
どうしても短納期で依頼しなくてはならない場合は、依頼の際に合わせて連絡しておくと安心です。
また、納品の前には必要に応じてデザインの確認が必要となるでしょう。
その際、はじめに話していたことと180度食い違うような提案は避けましょう。
当初想定していた作成時間を超えてしまうことはもちろん、デザイナーも「次また同じことを言われるのでは」と疑心暗鬼になってしまいます。
どうしても話が変わるようであれば、できるだけ作成に進む準備段階に話しておきましょう。
ロゴ外注初心者必見!デザイナーにロゴを依頼するなら知っておきたい重要情報まとめ
ロゴマークはどんなデザイナーに依頼するか、また依頼主とコミュニケーションがしっかり取れているかどうかで、その良し悪しが大きく変わります。
今回ご紹介した内容をもとに、ぜひ素敵なデザイナーと出会い、素晴らしいロゴマークを手に入れてください。