ロゴマーク作成を依頼する際に、最低限知っておきたい用語があるのをご存知ですか。
「ロゴマークはデザイナーが作るものだから、詳しいことはわかっていなくても大丈夫」なんて思っていると、いざという時に困ってしまったり、大きな失敗をしてしまう可能性もあります。
素晴らしいロゴマークをスムーズに作成するためにも、今回は依頼の際に覚えておきたい用語を11個ご紹介します。
目次
ロゴマークに関する用語
ロゴマーク
シンボルマークとロゴタイプから成る総称です。
ユーザーに会社や商品、個人のイメージを抽象的に伝えるという役割を担っています。
そのため、ひと目見るだけで何をしている会社・個人なのか、またどんな効果のある商品なのかなどが伝わるデザインが望ましいとされています。
シンボルマーク
シンボルマークとはその名の通り、シンボルとなる部分のことです。
ロゴマークを構成するもののひとつで、会社や商品のイメージを図やイラストを用いて象徴化して作られます。
文字情報ではないため、文字に比べて覚えてもらいやすいのが特徴です。
そのためロゴマークがシンボルマークのみで構成されているものもあります。
ロゴタイプ
ロゴマークのうち、会社名や商品名など、文字部分を担っている部分のことをいいます。
ロゴタイプはシンボルマーク同様に、会社や商品のイメージを正しく伝えることが大切です。
ロゴタイプのみで構成されているロゴマークもあります。
ロゴタイプで会社や商品のイメージを伝えるためには、フォント選びが重要です。
フォント
紙やパソコン、スマートフォンなどに文字を印刷・表示する際の形や書籍データのことをいいます。
よく知られているものとしては、明朝やメイリオなどが挙げられます。
フォントには無料で使用できるものもあれば、有料のものもあります。
また商用で利用できるものとそうでないものもあるため、ロゴタイプに使用する際にはその点も考慮したフォント選びが大切です。
こうした知識は、ロゴマーク作成経験の多いデザイナーのほうがよくわかっているので、相談しながら進めていくのが良いでしょう。
ロゴマークの入手方法に関する用語
オンラインマーケット
スキルを売り買いするサイトのことです。
代表的なものに「ココナラ」が挙げられます。
オンラインマーケットにはロゴマークデザインを得意とするデザイナーも登録していることが多いため、ここから依頼することができます。
オンラインマーケットで依頼するメリットとしては、手軽にデザイナーを探せること、またデザイン制作会社などに比べて費用が抑えられることが挙げられます。
一方、登録者の中にはあまり経験を積んでいないデザイナーが含まれていることもあるので、やり取りやデザインの完成度などに満足できない場合もあるようです。
ダイレクトメッセージで相手のスキルややり取りができるかどうかなどをしっかり確認した上で依頼するのが良いでしょう。
ストック販売サイト
さまざまなロゴマークを販売しているサイトです。
すでに出来上がったロゴマークからイメージにあったものを選べること、また事前に費用がわかっているサイトが多いことなどが特徴です。
代表的なものに「ロゴマーケット」が挙げられます。
サイトによって修正回数や何が納品されるのかなどが変わるため、事前に詳細を確認しておくのが良いでしょう。
クラウドソーシング
インターネットを通して、不特定多数の相手に仕事を依頼したり、逆に受けたりすることができるサービスです。
代表的なものに「ランサーズ」が挙げられます。
多くのデザイナーが登録しているため、デザインの仕事を誰に依頼していいかわからないという人に便利なサイトといえるでしょう。
また仕組みが整っているため、比較的依頼しやすいこと、また依頼方法がコンペやプロジェクトなど多岐にわたることなどが特徴です。
一方、オンラインマーケットのように、相手のスキルが見定めにくいというデメリットもあります。
そのため、依頼の際には他案件の評価やダイレクトメッセージでのやり取り、ポートフォリオなどをみて、信頼できる相手かどうか、またイメージ通りのロゴマークを作ってくれそうかどうかを判断するのが良いでしょう。
ロゴ作成の際に知っておきたい用語
データ形式
ロゴマークはPNGやJPGといったデータで納品されます。
その際に重要なのが、どのデータ形式で納品してもらうかです。
用途に適したデータ形式のものを納品してもらわないと、せっかく依頼したロゴマークの色がうまく出なかったり、きれいに表示できなかったりするからです。
一般的にはJPG、PNG、PDFなどが挙げられます。
場合によってはAiデータを納品してもらえることもあります。
しかしAiデータはデザインのもととも言えるものなので、デザイナーによっては納品を拒否されることも。
そのため事前にどのデータ形式で納品されるのか確認しておきましょう。
カラーモード
色の表現方法のことです。
大きく「RGBカラー」と「CMYKカラー」に分けられます。
前者はパソコンやスマートフォンなどデジタルで表示する際に使われるもので、後者は紙媒体への印刷時に使用されています。
ロゴマークを作成する際は、両者を考慮して色を決定する必要があります。
これらを考慮していないと、デジタル機器と紙媒体では色の見え方が変わってしまう場合があります。
著作権
クリエイターから創作物を守るための法律です。
ロゴマークの場合は一般的に、金銭の授受に関わらず作成したデザイナーに著作権が認められることが多い傾向にあります。
ただし、場合によってはデザイナーであっても著作権が認められないこともあるようです。
著作権は著作者から譲渡されない限り、デザイナーから離れることはありません。
著作者の許諾なしに、デザインの改変はもちろん、事前に契約した用途以外の利用もできないため注意が必要です。
ロゴマーク納品時に知っておきたい用語
ロゴガイドライン
ロゴマークを扱う際の基準を示したものです。
ロゴマークを使用する際の決まりや禁止事項、リサイズする際の注意点などが書かれています。
ロゴガイドラインを守らずに使用すると、ロゴマークの形が崩れてしまったり、本来伝えたいメッセージが伝わらなかったりすることがあるため、できるだけデザイナーに依頼して作ってもらいましょう。
ロゴマーク作成時の料金にガイドラインの制作費用も含んでいるデザイナーもいますが、オプションで付ける必要がある場合もあるので、依頼の際に確認しておくのが安心です。
コーポレート・アイデンティティ(CI)
会社や商品の独自性、またその特徴を社会に広く伝えるための概念のことです。
主にマーケティングの際に使用される言葉ですが、ロゴマークも会社や商品のイメージを伝えるアイテムのひとつのため、作成の際にはコーポレート・アイデンティティを意識する必要があります。
コーポレート・アイデンティティのうち、ロゴマークのような視覚的要素をビジュアル・アイデンティティといいます。
またコーポレート・アイデンティティを統一するための具体的な活動をブランド・アイデンティティ(BI)といいます。
ロゴマーク作成を依頼するなら知っておきたい用語11個を一挙解説! まとめ
今回ご紹介した用語を知っているだけで、デザイナーとの打ち合わせはとてもスムーズに進むはずです。
デザイナーと話が噛み合わずにつらい思いをしないためにも、ぜひこれらの用語を身に着けてロゴマークを依頼してみてください。