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こんなはずじゃなかった…ロゴマークで失敗するたったひとつの理由

こんなはずじゃなかった…ロゴマークで失敗するたったひとつの理由

これからロゴマークを作成するなら、ぜひ忘れないでほしいことがあります。

それは「作成の本質を見失うこと」です。

これができないだけで、ロゴマークは失敗してしまいます。

なぜ本質を見失うことがロゴマーク作成の失敗につながるのか、そうならないためにどうすればいいのかについてご紹介しましょう。

たったひとつの理由は「作成の本質を見失うこと」

ロゴマーク作りは、担当者が作成の本質をしっかり認識しているかどうかが成功の鍵をにぎります。

ではなぜ、作成の本質を見失ってしまうのでしょうか。

1.多くの人が関わる

ロゴマークは会社や商品の思いやセールスポイントなどを視覚的に訴えるためのものです。

そのためロゴマークの出来が売上に大きく関わることも少なくないのです。

また会社や団体のロゴマークの場合、長く使うことが前提となります。

そうなると、どうしても決定までにいろいろな意見にさらされてしまいます。

たくさんの人がロゴマークについて意見を出すことは、決して悪いことではありません。

しかし、大多数の意見が本来大切にすべき作成の本質と異なってしまうと、そちらに傾いたロゴマークになってしまう恐れがあるのです。

本質自体が間違っていたということであれば良いかもしれませんが、そうではないこともあります。

また本質と異なるロゴマークを作るということは、ロゴマーク作成の目的自体を一から見直さなければならないということです。

一時の風潮や一部の意見に流され、本質を見失うと、多くの場合ロゴマーク作成は失敗します。

そうならないためにも、作成の本質を見失わないことが大切なのです。

2.完成までに時間がかかる

作成に時間がかかると、その間に別の意見や考えが生まれることが多く、本質を見失いがちになります。

場合によっては完成までに半年から1年ほどかかる場合も。

時間を掛けて作成する場合は、目的を見える化し、常に関係者が作成の本質を確認できるようにしておく必要があります。

以下記事に詳しく掲載しておりますので、合わせてご覧ください。

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3.企画案が沢山集まる

コンペやコンテスト、社内公募などたくさんのロゴ案を集めて、その中から良いものを決めようとする場合も注意が必要です。

集まったロゴマークの中には、本来の目的や意図は感じられないけれど、デザイン的に優れたものや、インパクトの強いものなども挙がってくるでしょう。

これらはどうしても目につきやすく、またどんなものにおいても優れていると感じてしまいがちです。

しかし本来、大切にすべきなのは「目的や意図に沿ったロゴマークを選ぶこと」です。

どれだけデザイン性やインパクトに優れていても、本来の目的に見合わないロゴマークは、自社や商品にとって素晴らしいものとはいえないでしょう。

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本質を見失わないためのキーパーソン

多くの人が関わるロゴマーク作成。

その中でも特に重要なのが、責任者の考えです。

ロゴマークは責任者の考えに引きずられる部分が多い

極端な言い方ですが、他の関係者がどれだけロゴマークの本質を見失わずにいたとしても、責任者がそうでなければ、目的を達成できるものは生まれません。

方向性を決める時や複数ある案の中から候補を選ぶ時、最終的に決まったものを社長にプレゼンするときなど、ロゴマーク作成のすべての場面に居合わせるのは責任者です。

そして多くの場合、強い発言権を持っていたり、最終的な方針の決定権を持つのも同じ人物でしょう。

どれだけ他の人がしっかりした考えを持っていたとしても、責任者の一言で方向性が変わってしまうことは、残念ながら少なくありません。

逆に言えば責任者が作成の本質をしっかり理解していれば、他の人が本質を見失いそうになっても、しっかりフォローしてくれるということです。

だからこそ、ロゴマークの責任者選びは何より重要だといえるでしょう。

ロゴマークの責任者=プロではないことが多い

多くの場合、ロゴマーク作成の責任者はデザインやロゴのプロではないことがほとんどです。

普段は他の業務をしていて、たまたま会社からロゴマーク作成担当に任命されたという人が多いのではないでしょうか。

普段の仕事をこなしながらロゴマーク作りを進めることは、簡単なことではありません。

今までの仕事を圧迫することもあるでしょう。

そのため「早く終わらせたい」という気持ちになるのは仕方ないかもしれません。

しかし本当に早く終わらせたいのであれば、会社がロゴマークに望む目的をしっかり把握して見える化した上で、短時間で良いものを生み出せるように運用したほうが、本人にとっても会社にとっても良い結果につながるでしょう。

自分が関わったロゴマークが、その後あまり良い評価を得られないとなると、本業にも支障が出るかもしれません。

そうならないように、責任者はロゴマークの本質をしっかり捉えた上で、作成を進めていくことが大切です。

チーム一丸となってロゴ作成に挑むことが大切

責任者はできるだけ、作成に関わる全ての人に目的を共有しておきましょう。

ロゴマークの成功に大きく関わるのは責任者ですが、作成に関わるのはチーム全員です。

チームとは作成に携わるすべての人です。

外部のデザイナーやデザイン会社に任せる場合、彼らもその中に含まれます。

外部のデザイナーやデザイン会社にしっかり目的を伝えよう

実際にロゴマークをデザインするのはデザイナーです。

彼らがロゴマーク作成の目的をしっかり理解していなければ、良いものを作ることはできないでしょう。

多くの場合、依頼時にヒアリングがあると思いますが、そうでないデザイナーもいます。

ヒアリングがある場合はしっかり目的をつたえることが大切です。

ない場合は貴社から働きかけて、目的とともに作成のポイントや費用、そのために必要な情報などを共有しておきましょう。

チームでは目的を見える化しよう

社内でチームを組んでロゴマーク作成を進める場合は、全体で目的を共有するとともに、できれば紙に書いたものを掲示しておくなどして、見える化することが大切です。

前述したとおり、目的はさまざまな段階で見失われがちです。

打ち合わせや数ある案の中からひとつを選ぶときなど、さまざまな場面で目的を確認することができれば、そうした事態を防ぐことができるでしょう。

掲示が難しい場合は、配布するプリントに必ず掲載するなど、できるだけいつも目につくよう工夫することが大切です。

こんなはずじゃなかった…ロゴマークで失敗するたったひとつの理由 まとめ

ロゴマークを作り直そうとすると、看板の建て替えやパッケージ、会社案内の再印刷など膨大な費用がかかります。

無駄なお金を使わないためにも、作成の段階でしっかり軌道修正し、本来の目的に沿ったロゴマークを作成することが大切です。

ぜひチーム一丸となって素晴らしいロゴマークを作ってください。

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