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新型コロナウイルスに対するクリエイター支援2~自治体・民間企業編~

新型コロナウイルスに対するクリエイター支援2~自治体・民間企業編~

新型コロナウイルス感染拡大がようやくひと段落し、自粛解除に向けた取り組みがスタートしています。

そんな中でも、自治体や民間企業が相次いでクリエイター支援を表明しているのをごぞんじでしょうか。

クリエイターの方にとっては、クリエイター活動をバックアップしてくれる企業や自治体を見つけるチャンスです。

また、活動の軸を置く場所の参考になります。

クライアント企業の方にとっては、「新しい才能と出会うことができる好機」と言えます。

注目を集める取り組みが多くありますので、ぜひご一読ください。

今こそクリエイターを支援しよう!新型コロナウイルスに対する民間企業の取り組み新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、困難の淵にあるクリエイターを支援しようと、さまざまな民間企業が取り組みを行っています。今回はその中からぜひチェックしておきたい支援策や取り組みについてご紹介します。...
新型コロナウイルスに対するクリエイター支援~自治体編~新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、窮地に立たされたクリエイターを支援するために、全国の自治体が打ち出している支援策や給付金などについてご紹介しています。...

※情報は2020年5月31日時点のものです。最新の情報は各HPにてご確認ください。

自治体による支援

【宮城県仙台市】総額2,000万円の文化支援(募集終了)

宮城県仙台市では、新型コロナウイルスの感染拡大によって、活動の縮小や停止を余儀なくされた文化芸術関係者の支援を行うため、「多様なメディアを活用した文化芸術創造支援事業」を実施しました。

助成対象事業は「創造・発信事業」と「創造・発信のための基盤づくり事業」の2つです。

オンラインイベント等の多様なメディアを活用した文化芸術の創造・発信だけではなく、将来にわたってこれらの継続活動を行う基盤を作る事業も対象でした。

助成対象者は、仙台市内で直近1年間継続して文化芸術活動を行う個人や団体、仙台市内の民間文化施設、そして助成対象者の2者以上で構成される団体やグループです。

助成額の上限は「創造・発信事業」の場合、個人は30万円、団体は50万円です。

「基盤づくり事業」では、個人・団体ともに100万円です。

募集期間は5月8日(金曜日)~5月29日(金曜日)の日程で行われ、令和2年6月中旬~10月末日に行われるものが対象になっていました。

宮城県仙台市のクリエイター支援の取り組みをご紹介!ビジネスマッチングも」の記事でご紹介したように、仙台市はクリエイティブ産業に従事している人の割合が多いエリアです。

クリエイター支援に積極的な姿勢が、こうした形で見られるのは嬉しいポイントといえます。

【神奈川県横浜市】たすけあいプラットフォーム「#おたがいハマ」

新型コロナに向き合うためのたすけあいプラットフォームである「#おたがいハマ」がスタートしました。

産官学民の多様な連携によって、多彩な形で新型コロナウイルス感染症への対応を進めていくプロジェクトです。

1)伝える

2)つながる

3)変える

の3つを活動の軸として、情報発信だけではなくあらゆる取り組みとつながり、価値観の転換を行いアイディアアクションを生み出していきます。

#横浜おうち飯店

#横浜おうち飯店」では、横浜市内の飲食店を応援するための取り組み開始。

横浜市経済局商業振興課が運営している、テイクアウトやデリバリーを行っている飲食店の紹介と応援を兼ねたプロジェクトだけではなく、民間による横浜市内のサイトやアプリの紹介も行っています。

沢山のアプリやサイトをチェックする手間が掛からないのは嬉しいですね。

Circular Yokohama 2020

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、不要不急の外出自粛だけではなく、Withコロナを前提として中長期的な視点で取り組みを行う必要があります。

そのために、持続可能な未来を描くための「サーキュラ―エコノミーplus」という社会ビジョンをもとに、具体的なアクションを起こして新しい社会を切り拓いていこうというのが、WEBフォーラム「Circular YOKOHAMA 2020」です。

他にも横浜市では、下記の記事でご紹介したように芸術活動へのバックアップを積極的に行っています。

クリエイターに出会おう!神奈川県横浜市「横浜市クリエイターズデータベース」〜自治体によるクリエイター支援シリーズ〜
クリエイターに出会おう!神奈川県横浜市「横浜市クリエイターズデータベース」〜自治体によるクリエイター支援シリーズ〜「打合せが必要だから、近くの方や会社に発注をしたい」とお考えの方のために、クリエイター支援を積極的に行っている自治体をシリーズでご紹介し...
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新型コロナウイルスとの共存に向けて、官民一旦となった取り組みを行うケースは今後も増えていくことでしょう。

クリエイターだけではなく、市民一人ひとりへの対する支援ですが、クリエイターにとっても助かるプロジェクトなのでご紹介しました。

Adobe「Residency Community Fund」

新型コロナウイルスの影響を受けた厳しい状況にあるクリエイターの創作活動を支援するために設立された、グローバルファンドです。

1億円(100万米ドル)のファンドを設立し、個人のクリエイティブプロジェクト及びアドビからの委託プロジェクトに対し、5~50万円のCommunity Fundが提供されます。

2020年5月から12ヶ月間、毎月新しいプロジェクトが実施される予定です。

選ばれた方はファンド以外にも、1年間のCreative Cloudのライセンス付与などを受けることができます。

対象となるクリエイティブはビデオ・写真 / フォトアート・グラフィックデザイン・イラスト・3D等多岐に渡ります。

申請条件は、「日本語でのコミュニケーション(グローバルの場合には英語必須)」「18歳以上」「申請者の名前でのPAYPALアカウント「ビジュアル制作が可能なクリエイター」です。

18歳以上であれば、学歴に関係なく参加できるのが嬉しいポイントと言えます。

ビジュアル制作については、クリエイティブ分野に捉われずに、デジタルで視覚的にそのクリエイション見えれば検討可能です。

申請は「1人1度限り」と決められているので注意が必要です。

多彩なアーティストを支援するプロジェクトですので、ビジュアル制作を行っているクリエイターの方は、ぜひ挑戦してみてください。

参考:Adobe Creative Residency Community Fund について

エイベックス「タレントやアーティストそしてクリエイターに対する支援」

エイベックス株式会社は、新型コロナウイルス感染の影響を受けているタレントやアーティストそしてクリエイターを対象に、多彩な支援を行うことを発表しました。

「活動の場の創出を通じた支援」では、アーティストや音楽業界全体への場の創出を行うために、オンラインフェスを企画・実施します。

また映像クリエイターへの場の創出のために、リモートでの映像制作や発表の支援などを行う予定です。

「機能の提供を通じた支援」では、音楽クリエイター・アニメクリエイター及び声優アーティスト・ネットクリエイターへのサポート機能の提供を行います。

フェスの企画だけではなく、VR空間にいながらアニメーションの制作が可能な「AniCast Maker」の無償提供やYouTubeチャンネル開設支援等、支援内容は多岐に渡ります。

クリエイターへの多角的な支援が行われるという点で、クリエイターの方必見です。

参考:エイベックスが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けているアーティスト、タレント、クリエイターを対象とした支援を実施

舞台専門プラットフォーム「シアターコンプレックス」

新型コロナウイルスの感染を防ぐために、舞台や劇場等が相次いで中止・閉館になりました。

そこで、演劇プロデューサーの松田誠さんが発起人となり、舞台芸術に携わるキャストやクリエイターそしてスタッフを支援するために、舞台専門プラットフォーム「シアターコンプレックス」が立ちあげられることになりました。

舞台に特化した配信サービスで、演劇に主軸を置き活動をしていくそうです。

2020年6月7日まで開催されているクラウドファンディングでは、2020年5月31日現在、約1億1千万円が集まり11,553人が賛同、既に沢山の企業が協力を表明しています。

不要不急の外出自粛は緩やかに解除されていきますが、劇場でソーシャルディスタンスに配慮するのは難しいケースも多いですよね。

舞台芸術の火を絶やさないための活動は他にも多く見られます。

クリエイターやタレントの活躍のフィールドが広がっていく取り組みが多く見つかりますので、ぜひご注目ください。

新型コロナウイルスに対するクリエイター支援2~自治体・民間企業編~ まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大が緩やかになり、今後は共存していくための取り組みにシフトしていくでしょう。

そんな中でも、活動の縮小を余儀なくされているクリエイターの方は多いのではないでしょうか。

官民問わず多彩なバックアップが発表されており、今後も多彩なプロジェクトが予定されていますので、積極的に活用していきましょう。

デザインのコト。では、今後も折に触れてクリエイターへの支援プロジェクトをご紹介していきます。

そちらもぜひ参考にしてくださいね。